①‐1 体動脈肺動脈短絡術(ブラロック・トウシッヒシャント)
肺の血流が少ない場合や肺動脈の太さが十分ではない場合に行われる姑息的な手術です。
通常、上半身へ行く動脈と肺動脈の間を人工血管で橋渡しをします。
人工心肺を使わずに行うことが基本ですが、術前の酸素濃度がかなり低い場合や、肺動脈の形を整える手術を伴わせて行う場合、人工心肺の補助下に行います。
手術後は、肺血流が流れ過ぎて心臓に負担がかかったり、逆に人工血管が閉塞したりすることがあり、通常、一晩は鎮静状態として注意深く観察します。