- 当科について
- 主な対象疾患
- 医師の紹介
*診療形態が令和4年4月から大きく変わり、宮城県立こども病院 発達診療科 協働診察システムにより対応いたします。
発達診療科は、神経発達症(=発達障害)と呼ばれる発達の遅れや偏り、様々な心の問題、それを取り巻く環境に関する診療を行っています。家庭の中や通園施設、保育園・幼稚園、学校、かかりつけの先生等、地域の療育資源を最大限に活用して、正常化よりも最適化をめざすこと、できないことを克服していくよりもできることを広げていけることを目標に、皆さんと一緒にお子さんの成長を支えていきます。
診療は主に、当科での初診アセスメント後は、かかりつけの先生~学校・園~行政・地域療育施設を中心に進みます。地域の中で、即ち日常生活の中で発達を伸ばしていくというアプローチは、実践的な形で実行力や効力感、有機的な人の繋がりを生み出すことを目的としています。特に地域の医院のかかりつけの先生と当科は密な連携体制が取られ、専門的な診療について連絡と役割分担が行われます。この協働連携診療はかかりつけ先生と当院の合意の下で行われますので、初診予約に関してはかかりつけの先生にご確認下さい。
当科は主に、ことばの遅れや、コミュニケーション・やりとりの問題、学習面や情動・行動の問題等をきっかけに、特に人口の10%はいるとされる神経発達症(知的発達症や自閉スペクトラム症、限局性学習症や注意欠如多動症等)に対しての診断・相談、及び地域の療育環境ではカバーしきれないような発達面の問題や生活支障に対する介入・治療を行う医療機関として機能しています。作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士による認知面・行動面・心理面への介入や、二次障害をきたしたケースに対する心理・薬物療法、心的外傷例に対するトラウマ治療等、お子様のみならず親子で心理社会的アプローチを提案することもあります。また近年は神経発達症の有無に関わらず、諸処の心の問題や不登校等を主訴に受診される方も増えています。
協働診察システム
宮城県立こども病院 発達診療科 協働診察システム 説明書
- ことばや精神発達の遅れ
- 神経発達症群(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症(ADHD)、限局性学習症等)
- 不登校
- 心身症
- 養育上の問題に関わる、関係性や情緒の問題
- 心的外傷(トラウマ)
- その他、心の諸問題
涌澤 圭介
(わくさわ けいすけ)
職名 | 科長 |
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診療領域 専門領域 |
発達障害 |
資格等 | 日本小児科学会認定 小児科専門医 子どものこころ専門医機構 子どものこころ専門医 日本小児神経学会認定 小児神経専門医 日本小児精神神経学会認定 小児精神神経認定医 日本小児精神神経学会 代議員 仙台市発達相談支援センター(アーチル)嘱託医 EMDR治療者認定 ソマティックエクスペリエンシング プラクティショナー(SEP) CAREファシリテーター ボディコネクトセラピー治療者 TFT診断セラピスト ADIR 研究使用認定 ADOS2 研究使用認定 DISCO 使用認定 東北大学加齢医学研究所応用脳科学研究分野非常勤講師 浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員准教授 厚生労働省認定医師研修指導医 |