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総合診療科の臨床遺伝外来は、小児に関わる先天性疾患、遺伝性疾患を対象に診療を行っています。

  1. 子どもさんの生まれつきの病気や体質などの正確な診断を行い、その後の治療や健康管理に役立てます。近年、遺伝性疾患の遺伝子診断が保険診療でも可能となっています。診断の意義について、事前に話合いを行い、ご家族と子どもさんの状況に合わせて適切な遺伝子診断を提供します。
  2. 遺伝性疾患や染色体疾患について詳しい情報を知りたい、あるいは、不安なこと、心配なことなどに、わかりやすい情報提供と遺伝カウンセリングを提供します。
  3. 他の診療科と協力して、遺伝性疾患や染色体疾患のある子どもさんの成長、発達を包括的視点から定期的にフォローアップ、健康管理のコーディネートを提供します。

また、疾患の家系内での遺伝性の可能性の相談、遺伝子診断なども対応しています。
当外来は、宮城県内だけではなく、東北各地からの紹介患者さんを診1療しております。できる限り準備をして診察しましので、原則として予約制となります。成育支援局の認定遺伝カウンセラーが状況に応じて一緒に診察を行っています。

施設認定

IRUD(未診断疾患イニシアティブ)協力病院

先天性の疾患を有していて、遺伝性の原因が考えられる場合に、研究の枠組みにて網羅的な遺伝子解析を実施する場合があります。先天性疾患の原因解明と診断、治療法の開発などに役立てるための臨床研究になります。

染色体疾患

22q11.2欠失症候群、ダウン症候群、 13トリソミー症候群、18トリソミー症候群、5p-症候群、4p-症候群、ターナー症候群、クラインフェルター症候群、微細欠失症候群、不均衡型転座など

単一遺伝子疾患

CHARGE症候群、神経線維腫症1型、マルファン症候群、ロイス・ディーツ症候群、エーラス・ダンロス症候群、プラダーウィリー症候群、アンジェルマン症候群、ソトス症候群、ヌーナン症候群とその類縁症候群、骨系統疾患、オスラー病、神経線維腫症1型など

その他の先天性疾患、希少な遺伝性疾患にも対応します。

隔週・木曜日(2回/月 10時00分から16時45分)

完全紹介・予約制
医療機関の方へ:外来日が少ないので、急ぎのご紹介の場合は、当院までご相談ください
(電話番号:022-391-5111

よくある質問とその答え

遺伝子の検査を勧められたけれど、受けた方がよいのかよくわからなかった

お子さんが何らか生まれつき(先天性)の疾患がある場合、遺伝子、あるいは染色体の検査で、その疾患の診断が可能になることがあります。診断がつくことは、その疾患のこれまでの事例などから、その後の成長や合併症の様子などの情報がわかり、見通しをもって治療や健康管理に役立てられます。よってお子さんのために推奨されます。一方で、遺伝子や染色体の検査は、家系で共有していますので、結果によっては血縁者にも関わります。また、遺伝子の検査は、100%で診断を確定、あるいは否定することが出来ないという限界もあります。当外来では。検査前に、検査の意義について詳しくお話しをして、ご家族と一緒に、適切な検査を進めて行きます。

子どもが遺伝性の疾患と診断を受けたが、疾患について情報が欲しい、どう育てららよいのかわからない

小児の遺伝性疾患や染色体疾患は、しばしば希少な疾患であることが多く、一般の小児科医師では経験が少ないことがあります。当科では、その疾患について、事前に情報を調べて、疾患の成長や経過、健康管理について情報提供を行います。さらにお子さんの成長を定期的にフォローアップして、療育や集団生活、子育てへのアドバイスなども行います。

子どもが遺伝性の病気といわれたが、自分に原因があるのか。次の子も同じ病気になるのか知りたい

遺伝性疾患の中には。親のどちらかに、あるいは両親に原因のあることがあります。その場合、次子も同じ疾患を持つ可能性があります。当外来では、子どものもつ遺伝性疾患や染色体疾患のタイプに応じて、次子や家系内の遺伝性について詳しく情報提供します。また、親が原因となる遺伝子の特徴などを持っているかの検査(保因者診断といいます)も、検査前の遺伝カウンセリングのもと実施することが可能です。

家系には、同じ病気の人がいないのに、遺伝性といわれたのはどうしてですか?

遺伝性疾患や染色体疾患は、その疾患によって、家系の中に同じ疾患のある方がある場合があります。一方、そうではなく家系で初めて疾患をもつ子どもさんを授かることがあります。小児の先天性の疾患の多くは、同じ疾患の方が家系内にいない場合が多く、それは、その子どもさんを授かる際の配偶子(卵子、精子)のつくられる過程で、突発的に遺伝子に変化が生じたことと考えられています。このような現象を“突然変異によって”遺伝子の変化が生じるといいます。この突然変異は、配偶子形成過程において、誰にでも起きていて、その要因は、妊娠前や妊娠中の医薬品、生活環境などで生じるという証拠はないことが知られています。

川目 裕 
かわめ ひろし

職名 非常勤医師
診療領域
専門領域
小児臨床遺伝学、ディスモルフォロジー、遺伝カウンセリング
資格等 日本小児科学会認定 小児科専門医、
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・指導医
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