- 当科について
- 主な対象疾患
- 医師の紹介
当院歯科ではこども達が持つ本来の歯とお口の働きが十分に生かされ、健やかなこころと身体が育まれるよう保護者と一緒に考え、こども達の育児や自立支援を行うという口腔育成の視点に立って、他の診療科や医療機関と連携しながら包括的な歯科診療を行っています。
当科では全身的な病気や障害のあるこども達の虫歯治療をはじめとする歯科処置や口腔衛生指導、ならびに重症心身障害児には口腔リハビリテーションを加えた口腔ケアを実践し、口腔内の良好な状態を維持できるよう長期管理を行っています。外来診療は全身疾患や障害が背景にあり、歯科治療困難なこども達の歯科治療を行っています。また、全身的背景とともに歯科治療に対する恐怖心が著しく強く、治療に協力が得られがたいこども達に対して、全身麻酔下における一括した歯科処置を行い、歯科診療に対する恐怖心の軽減や良好な口腔内環境の早期確立を図っています。
また、他科入院中で歯科的問題がみられた場合は、こども達の状態に合わせて外来やベッドサイドで歯科処置や口腔衛生指導を行っています。特に血液腫瘍科病棟入院中のこども達全員に対して、週一回往診し口腔内診査や口腔衛生指導を行うとともに、医師や看護師と連携しながら口腔内に生じる諸問題に対して、早期に解決を図っています。当院にはチーム医療の一環としてNST(Nutrition Support Team)があり、歯科医師と歯科衛生士が参加し、医師や看護師、栄養士や言語聴覚士などチームメンバーと定期的なカンファレンスを行い、対象患者さんの口腔管理を担当しています。
さらに当科では一般的な歯科治療だけでなく、顎顔面形態に異常があり口腔機能やかみ合わせに問題のあるこども達に対して、外科的矯正治療や一般矯正歯科治療を行っています。特に唇顎口蓋裂の赤ちゃんは生後すぐに当科へ紹介となり、哺乳床の作成や哺乳指導、その後の口腔衛生指導や虫歯治療、咬合改善の矯正治療までその成長を通じて包括的な歯科治療を行っています。また、ダウン症候群や発達障害のこども達も成長を通じ診察を継続することによって必要に応じた矯正治療を実施することが可能となる場合も少なくありません。そのほか、当科では小児領域に多い粘液嚢胞や小帯異常、埋伏歯、過剰歯などに関連する口腔外科手術も数多く行っています。
教育面として、当院では歯科医師臨床研修の協力型臨床研修施設として、管理型臨床研修施設から受け入れた研修歯科医師の指導を行っています。また、宮城高等衛生士学院ならびに仙台青葉学院短期大学歯科衛生学科の2校より学生を受託実習生として受け入れ、歯科衛生士臨床実習の指導を行っています。
- 有病小児ならびに障害児の歯科疾患(虫歯・歯肉炎など)
- 小児口腔外科疾患(腫瘍、嚢胞、感染、炎症、外傷)
- 先天性口腔顎顔面奇形
- 先天性欠如歯(部分無歯症)・埋伏歯・過剰歯など歯の萌出異常
- 唇顎口蓋裂
- 上唇・頬・舌小帯
- 顎変形症
- 摂食嚥下機能障害
- 不正咬合(咬合異常)
- 顎関節症
主な関連学会
御代田 浩伸
(みよた ひろのぶ)
職名 | 科長 兼 医療技術部門長(歯科診療支援部門担当) |
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診療領域 専門領域 |
小児歯科・障害者歯科、矯正歯科、小児口腔外科 |
資格等 | 日本矯正歯科学会 認定医 臨床研修指導歯科医 |
後藤 申江
(ごとう のぶえ)
職名 | 部長 |
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診療領域 専門領域 |
小児歯科・障害者歯科、摂食嚥下指導 |
資格等 | 日本小児歯科学会認定 小児歯科専門医 日本障害者歯科学会 専門医・代議員 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 臨床研修指導歯科医 |